バイトでの失敗

地味な仕事が役に立った出来事

ある時、こんなことが起こった。「〇〇商品は、どこですか?」お客様から、商品の置き場所について訊かれました。しかし、わたしはその商品の置き場所を知りません。「少々お待ちください。ただいま確認して参ります」わたしはそのまま、「商品のこと」で頭をいっぱいにして、店のバックヤードに下がって課長に確認しにいきました。課長から置き場所を伺い、店内に戻った時でした。ん?先ほどのお客様がいらっしゃらない?何人かのお客様とすれ違いながら、わたしは、商品を探していたお客様を探しましたが、見つけられませんでした。しかし、そのまま何事もなかったかのようなこともできず、うろうろ。すると、何人かすれ違ったお客様の中の一人が、わたしに声をかけました。「確認はまだですか?」そこで、わたしは、そのお客様こそ、さっき声をかけてきた人だと気づきました。

お客様に教えられること

わたしは結果的に、すれ違ったことで、お客様を無視したことになったのだ。「もういいです」そのお客様は、それを最後に足早にお店から出て行ってしまいました。すぐに、わたしは何がいけなかったのかがわかりました。わたしは、「訊かれた商品のこと」だけで頭がいっぱいになり、「お客様の特徴」を覚えていなかったのです。特徴とは、つまり「顔立ち」や「服装」のことで、そのため、お客様を見つけることができなかったのだ。これは、いくら一つの商品の売買が不成立となったとしても、「お店への損害」には違いありません。例えそれが10円だったとしても、それが山となれば、塵だって馬鹿にはできない。大きくても小さくても同じことなのです。

初めてのバイトの失敗談

バイトでの失敗談。また、お客様でなくても、こんな事例がある。わたしは働き始めの頃、もう小さくはないとはいえまだ子供のうちでした。始めに話した通り、高校二年生の時のことです。十分に気をつけてはいたつもりですが、ある時、店長から言われました。「言葉遣いが失礼だ」何がそうなって言われたのか、その時はまだわかっていませんでした。しかし店長から見て、当時のわたしの言動は幼稚で、とても一人前の店員とは思えないほどの未熟だったらしい。家に帰ってから、わたしは結構、泣いた。怒られて泣いたのではなく、あまりにも恥ずかしくて、今までの行動に嘆いて泣いた。お客様に嫌われれば、店は終わる。でも、先輩たちなどの仲間たちに嫌われれば、その店の「仲間」という輪に入れずに終わります。

バイト仲間と一緒に働く

わたしは危うく、その輪からはみ出そうとしていたところを店長から咎められたのだった。社会という大嵐に出会い、わたしの小船は大きく転覆した。随分と前の話になりますが、わたしは以前、「バイト一年生はまず『信頼』を勝ち取らなければならない」という趣旨の話をしましたね。しかし、同時に、「信頼は一度崩れると大変脆い」とも話しました。「構築」と「崩壊」は表裏一体だということなのだ。余談ですが、怒られたわたしは、それでも次の出勤日にはお店に出ました。すると、店長が言った。「偉い偉い、怒られてもちゃんと店に出てる」今までわたしは、いろんな仕事先でいろんな方と出会いました。中には、連絡もなしにいきなり出勤しない(いわゆるドタキャンの)人もいた。